更新日:2013/01/05
香典の受け取りを断られる理由を、
いろいろ考えてみるのですが、
亡くなられた方の意思を尊重して、
参列される方に
ご迷惑にならないようにという配慮などと言われることがあります。
けれども、
参列する側からすると、
前回も書きましたが、
通夜、葬儀、両方ともに参列すると、
ご遺族の負担が増えてしまうので、
どちらか一方だけにした方がいいのかも?
生前お世話になったので、
ちゃんとお別れをしたいけど・・・。
ということになりかねません。
最近の傾向として、
葬儀はどんどん小型化して、
葬儀は、
亡くなられた方と遺族だけのためにするものだという
風潮が強くなってきていますが、
故人と生前親しく交流があった友人、同僚、知人などにとっても、
大切なお別れの場ですし、
心の中でしっかりとお礼をいったり、ちゃんとお別れをすることで、
それぞれの人が心の区切りをしていく大切な場であることを軽視してはいけないのではないかと思います。
香典受け取りを断られるもう一つの理由は、
やはり、
香典のお返しの煩雑さにあります。
名簿を整理し、
金額に応じた品物を選び、
個々に郵送をしなければならないとなると、
参列の人数が多くなればなるほど、
また、
故人の職場での付き合いや、交友関係について、
ご遺族があまり分からない場合など、
その大変さが増していきます。
また、実際の煩雑さに加えて、
香典をいただいた一人ひとりの方に対して失礼があってはならないという、
精神的な負担感が
その準備をしている間、ずっと心にあり続けることが
現実の問題としてあります。
それならいっそのこと、
後で大変な精神的負担をするぐらいなら、
今、経済的な負担をして、
葬儀を執り行うことにしようというのが、昨今の状況かと思います。
永正寺、地蔵寺の葬儀、家族葬では、
『 蓮の実 』というシステムを住職が考案して、ご利用いただいています。
通夜、葬儀当日に、
金額に応じた3分の1相当の商品券をお返しすることで、
完結しますので、
その後の名簿整理、品物の選別、郵送作業などの
煩雑な事務に振り回されることがありませんし、
何より、
精神的な負担を解消することができ、
それによってご遺族が、
亡くなられた方をより偲ぶことができる時間を確保できるのと思っています。
この「蓮の実」システム、
これまで多くの方にご利用いただき、ご評価もいただいております。
<続く>