更新日:2013/01/05
葬儀とは、「人が亡くなられる」時の大切な儀式
人は亡くなることを普段は意識しないようにしていますが、人である限りそれを避けることができません。かけがえのない大切な人を亡くすことは、残された遺族にとって人生最大の喪失感をうける「精神的に重大な危機」です。
通夜、火葬を含めた葬儀一連の儀式を執り行うこと、また、初七日から四十九日までの中陰を過ごすことは、気持ちを区切り、その重大な危機を乗り越え、立ち直っていくことに非常に重要な役割を果たします。
そして、遺族がその悲しみから立ち直り、日常生活をしっかり歩みだすことが、何より一番の亡くなった人への供養となるのです。
葬儀を取り巻く環境・状況に対して様々な問題が指摘されている昨今です。費用が莫大にかかる葬儀で遺族が疲弊してしまったり、だからといって効率だけを優先した葬儀では、気持ちの区切り・立ち直りがなおざりにされることが見受けられます。
ここで、遺族が悲しみから立ち直り、日常生活をしっかり歩みだすための「葬儀」について、留意すべきことをあげてみます。
・亡くなった人の遺志を充分反映した葬儀を行うこと
・葬儀は荘厳で非日常の雰囲気とすること
非日常的で荘厳な雰囲気の中で葬儀を行うことによって、充分に弔ったという実感を生みだし、未練を断ち切り、気持ちを区切りやすくなります。
・葬儀費用をできるだけ抑えること
残された遺族が日常生活をしっかり歩み出すために、葬儀費用を抑えることは重要です。
・費用はできるだけ意味のあるものにかけること
香典返しやお供えなど、できるだけ再利用が可能なものにすることで、納得度の高い葬儀となります。
・悲しみから立ち直る精神的な時間を確保すること
精神的に過度な負担がかかり、経済的にも多くの負担がかかる葬儀において、さらに煩雑な香典返しの事務作業などが重なると、悲しみに浸り立ち直っていく時間の確保が困難になります。 精神的な時間を確保することが大切です。
つまり葬儀とは「悲しみから立ち直り、日常生活をしっかり歩みだすこと」だと言えます。以上のことなどを考慮して、永正寺では葬儀改革を提唱・実践しています。
具体的な取り組みについてはコンセプトをご参照ください。